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SONY WF-1000XM3を使ってみて 【感想】

SONYの新型完全ワイヤレスイヤホン、WF-1000XM4が発表された。
これに便乗して書き溜めたまま丸一年放置していた、間もなく型落ちとなるWF-1000XM3の感想をアップすることにした。

結論から言うと、自分には合わない部分が多すぎて常用は厳しいといった感じ。
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(見た目は程よくガジェット感があっていい感じ)

実際に買ってから半年くらいで書いた記事なので購入時に考えてたアレコレが残っている。感想とはあまり関係ないのだが消すのも勿体ないので前置きとして残しておく。

 

 

前置き

ひとり暮らしを始めてからは専ら無線イヤホンを愛用している。
実家暮らしでイヤホンをしてると呼び出しの声が聞こえなかったりして不便だったが、ひとり暮らしではその心配も無い。

初めはAnkerの5000円くらいのを使っていたが、片耳オンリーでの使用が右でしかできないのが不便だったので別のものを調達することにした。

www.amazon.co.jp

慣れない外を歩いてる時には片耳は空けておかないと不安になるし、片側ばかりを使うのは気分が良くないのだ。

調べてみると現状の多くの製品は片側が親機になって再生端末と接続、もう片側を子機としてイヤホン同士で接続させるという仕様のようで、片耳再生を左右どちらでも実現するには両方が親機になりうる仕様でなければいけないとか。
スマホ向けチップでおなじみクァルコムのQCC2020、2026というチップを搭載かつ再生端末も対応のものでなければならないそう。

www.e-earphone.jp

手持ちのスマホはSnapdragon845搭載なので多分大丈夫・・なので前述のチップを搭載した機種を買えば良いというわけだ。
しかしamazonでチップの名前で検索を掛けてもそれらしいのはほとんど出てこない!
別にチップ云々じゃなくても片耳使用が両側対応なのかを記載してくれればいいのに。あんまりメジャーな使い方じゃないんですかね?

余談なんですけどワイヤレスイヤホンってamazonの中華汚染が特にひどい分野だと思いませんか。やんなっちゃいますよ

そのさなかにタイトルのSONYのが人気らしいという情報は見ていたがいかんせん高い。1万円が予算なのにそこから倍近くはキツい。
しかしこの時点で試聴できる店舗に通ったり相当情報を漁ったりしてかなり時間を食っていたこと、先述のチップ云々は今後手持ちの端末を変えたりすると片耳再生できなくなるかもしれないことを考えると品定めし続けるのは結構な金額分の時間的損失がでかい気がしてきた。
方やSONYのは独自チップ使用でペアリング先のハードの都合で使える機能が変わったりしない。片耳使用できることも確認済だし悩む時間を考慮すると別段高くないのではないかという考えに至り、諸々の問題を金の力で解決することにした。

以下に使ってみて感じた良い点悪い点を記していく。

 

良い箇所

片耳使用に両側とも対応

これに尽きる。両耳で使ってる途中で片方をケースにしまっても再生が止まったりしないのもグッド。

 

音質は良い。多分。

使った瞬間に良い音だァー!とはならないが、他のイヤホンに戻るとなんか違うな・・とは感じる。こっちはノイズというか曇ったような音がしないというか。
特に配信サービスの音源だと違いが分かりやすい。

聴き分けやらそっち方面の知識には乏しいので勘弁していただきたい。

 

充電ケースに収めやすい

イヤホン本体を収め、充電をする箇所の接点及びマグネットの感度は良好。

地味なように思えるが他社製品はこれがいまいちな事が多く、しまっておいて接点と上手く噛み合ってなくて実は充電できてませんでした、なんてことは珍しくない。

WF-1000XM3の程よく強い磁力で吸い寄せられる感覚は使っていてなかなか楽しい。

 

悪い箇所

タッチセンサーの誤動作が多い&操作性も悪い

曲のスキップ等の操作はタッチセンサー式なのだが、これが自分には合わない。
装着してるのを外して一時的にポケットにしまう過程でセンサーに触れてしまい意図せず再生/停止してしまう場面が多々あった。そうならないように気をつけて本体に触れるのは結構なストレスを感じる。

そして装着中に操作するとペタペタとしたタッチノイズと振動がでかくて気になるし装着位置もずれる。利き手なら多少静かにできるが相当に気を使う。その上ダブル、トリプルタップしようとするとさらに気を使うし、失敗して意図しない操作になることもしばしば。
確実な操作か快適な装着感かの二択を迫られるのがよろしくない。

横向きに物理ボタンをつけるかAirPods Proみたいな感圧式がベストだと思う。

 

ケースの具体的な充電残量が専用アプリを介さないとわからない

これがこの製品の一番良くないところだと思う。
専用アプリを使って充電残量を見るようになっているが、実際使ってみるとアプリなんざ最初に接続して設定を一通り終えてしまうとほとんど開かない。

それでいて満充電からどれくらい使ったかなんて把握してるはずもないので、充電ができてないとケースに仕舞って次に取り出すとものの数分で電源が切れる。そんなことを不意の電源切れの後にアプリを見て初めて気づくことになる。手間がかかるしストレスである。

一応ケースの開閉時のLEDの点灯パターンである程度判別はできて、充電残量が減ると点滅し、更に減ると点滅の間隔が速くなる。
とは言っても点滅しだすのがケースの開閉から数秒かかるので気づきにくいし、そもそもひと目でわからないのでは意味が無いに等しい。やっぱり複数付けるとか色を変えるとかにしてくれ。
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(同じ暖色系のためか、視認性も高い方ではない。はっきり言って地味。)

残量を見るためだけにアプリを逐一開けというのは不便でしかない。

 

少し放置したら勝手に電源が切れるorLEDがやかまし

耳から外してしばらく経ったら自動的に電源が切れる親切仕様がこのイヤホンにもついている。だがこれの場合はやたら電源が切れるのが早い。トイレに言って戻ってくると切れてる。流石に早すぎる。
一応アプリから自動で切れないようにできるが、切れるまでの時間は設定できない。かゆいところに手が届かない。
しかもこの機能をオフにすると、切り忘れ防止のためかオンの間は常時LEDが点滅し続ける。これが壁や鏡に反射して大層鬱陶しい。

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(切り忘れ防止のため青いライトがチカチカと点滅し続ける。けっこうやかましい)

結果見出しの二択を迫られることになる。再接続に時間はかからないので自動オフを有効にして使うことにした。こんなのおせっかいだよ。

 

装着感はいまいち

三点で支える云々~と説明があるが結局のところ耳の穴近辺で支えてるのでしかないので本体のデカさや重量と相まって正直心もとない。
耳をストレッチがてらにピクつかせると若干ずれていっているのがわかる。そのまま落ちそうで不安でもある。
ここは個人差かなって気はするけども、自分には合わない。

 

でかい

ケースがでかい

でかい。持ってるAnkerのと比べるとなおさらである。
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 (並べると一目瞭然。持ちやすさや開閉しやすさなどの取り回しやすさに影響する。)

本体がでかい

 ガジェット感とは言ったものの、耳から異物が出ている感があることとはまた別問題で、かなり目立つ。

余談:他人とめっちゃかぶる(無論本体に非は無い。)

街中に繰り出すと同じのを付けてる人間とかなりすれ違うのが気になる。
定番アイテムを買っておいて何言ってんだ感があるが、思っていた以上に気になる。

この点だけで言えばAirPodsなんてとても買えないな。

 

総合的所感

音質に極振りでその他は詰めが甘いという印象。

なんとか快適に使おうとめちゃくちゃ時間を掛けて合うイヤーピースを探したりしたのだが、結局タッチセンサーと充電周りの仕様に耐えかねて別のイヤホンを買ってしまった。とはいえ寝かせるのも惜しいので今では自宅内専用で使っている。あまり体を動かさず耳元操作も切り捨てれば中々悪くない。

次世代機で諸々が改善されたら買い換えるかと思っていたが、件のWF-1000XM4は相変わらずタッチセンサー式&充電表示はLED一個という最大のウィークポイントをそのままにしてお出ししてきたので買うことはないだろう。
小型化とか無線充電対応とか気になる部分は多かったのでやや残念ではある。